コンセプト

歯周病は歯茎など歯の周囲に起こる病気です。歯の土台の病気ですから、進行すると歯がぐらつき、ついには抜けてしまいます。歯周病になれば歯を支える歯茎が炎症を起こし、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)が深くなるとアゴの骨の一部である歯槽骨が徐々に崩壊されます。厚生労働省の調査によりますと、歯周病の予備軍にあたる人はおよそ10人に7人いることがわかりました。 虫歯は歯そのものが溶ける病気、歯周病は歯肉炎と歯周炎をあわせた総称で、歯ぐきなど歯の周りの組織が炎症を起こし歯槽骨が溶ける病気です。

成人が歯周病になる割

25歳〜64歳の年齢層において、およそ76%〜81%の高い割合で歯周病(歯石沈着を含む)にかかっています。つまり、ほとんどの大人が程度の差はあれ歯周病にかかってるといっても過言ではありません。

 

 

 

歯周病の原因は?

歯と歯の間や歯と歯ぐきの間に食べカスが残っているとそれを栄養源として細菌が繁殖し、 歯垢(プラーク) という細菌の塊が歯の表面にへばりつきます。これを放っておくとプラークは石のように硬い歯石になり、さらにプラークがつきやすくなります。プラークの中の 歯周病菌 が歯ぐきに炎症を起こし、歯周ポケットを作ります。炎症が進んでポケットが深くなるとアゴの骨の一部である歯槽骨が破壊されます。

歯周病の治療法

プラークコントロール
歯周病の予防のためには、原因であるプラーク(細菌)をゼロに出来れば良いのですが、これは不可能です。そこでプラークの増殖を抑制し、自分の体(歯や歯肉)に悪影響を及ぼさない程度にいつもコントロールしておくことが必要です。これが『プラークコントロール』です。つまり歯ブラシなどの清掃用具により、細菌の量を減らす『プラークコントロール』が最も大切な予防法です。

PMTC
PMTC とは Professional Mechanical Tooth Cleaning の略で歯科医師、歯科衛生士などのお口のプロが歯垢(プラーク)や歯石を除去し、バイオフィルムをつきにくくするクリーニングのことをいいます。歯の表面や歯周ポケットについている歯垢(プラーク)の中には、バイオフィルムとよばれる細菌の棲家(すみか)が作られます。このバイオフィルムはヌルヌルとした膜で形成されており、簡単には剥がれません。ですから、ご自宅でのブラッシングだけでは完全に落とすことができません。それを放っておくとむし歯や歯周病の原因になってしまいます。

スケーリング・ルートプレーニング
歯周病の初期治療で行われるもので、歯肉の上(歯肉縁上歯石)や歯周ポケット内にもぐりこんで付着している歯石(歯肉縁下歯石)を専用の器具(スケーラー)を使って、歯科医や歯科衛生士が取り除きます。歯周ポケットが深い場合には、麻酔をすることもあります。ある程度の歯周病はこの処置で治ります。アメリカ歯周病学会のコンセンサスレポート(統一見解)では、スケーリング・ルートプレーニングは、通常ほとんどの歯周病に対して推奨される第一選択の治療法であるとしています。

歯周外科
重度に進行した歯周炎において、歯槽骨の破壊が大きく、また歯周ポケットが深い場合にはスケーリング、ルートプレーニングだけでは歯石を取り除くことが不可能になってきます。このような場合には、歯肉を外側に開いて歯根を露出させ、細かい部分まで歯石を取り除くことが必要になります。そのとき行うのが歯周外科です。

※フラップ手術
フラップ手術は局所麻酔後、歯ぐきを切開し、深い部分に隠れているプラークや歯石を取り除き、歯周病の進行を止める手術を行うことがあります。

 

※GTR法
GTR 法( guided tissue regeneration )は歯周外科後、メンブレンを挿入することにより歯周病の炎症により破壊されたセメント質などの硬組織を新生させ、喪失した付着の回復はかる歯科の治療法です。

※エムドゲイン
歯周病における従来型の治療は歯石、壊死セメント質などの炎症を惹起させる原因物質を除去し、治癒を促すものでしたが、すでに破壊された歯周組織の再生は非常に難しいのもでした。スウェーデンで開発されたエムドゲインは歯周外科の治療後に塗布することにより、破壊されたセメント質などの再生をはかるものです。